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🕯️悪夢の神様🕯️

第23章 魔女の頭


しかし――――彼女の情報は一切集まることなく…年越しを迎える事となった。


なんの手がかりもないまま未來ちゃんは冬休みに入り休み中は月子さんのところで少しづつだがバイトを始めた。


今日は大晦日と言うこともあり、美希さんの花屋も忙しそうだが納品が終われば三が日まで休みを取るらしい。


月子さんの所は宿泊客に年越蕎麦を提供するらしく昼過ぎから俺と未來ちゃんで助っ人に出ている。



「大晦日にごめんね?」


割烹着姿の月子さんは俺と未來ちゃんにも同じものを着せると昼からズーッと蕎麦を打っている。


予約だけでも100件は越えている蕎麦の数に…目を見開いていると「今年は少ない方よ」と、穏やかに微笑まれた。


未來ちゃんはてきぱきとテーブルセッティングや食器の確認をし――――月子さんの助手を上手にこなしていた。


「あれ?俺――――要らなくないっすか?」


「なにいってるのよ…お客さんが入ってきたら忙しくなるから、居てもらわないと困るわ!

そうだ――――暇なら、入り口の生け花…やり直してもらえないかしら?

ホテルの契約している華道家さんが生けたんだけど……なんかピンと来なくて…」



俺は入り口の豪華な生け花に目をやる――――…



言われて初めて生け花があったことに気がつく…。



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