🕯️悪夢の神様🕯️
第23章 魔女の頭
失踪から――――約6ヶ月…
手がかりはないが、彼女の実家は運が悪かったと言うしかない出来事ばかり続いている。
「偶然――――…?なのかな?」
未來ちゃんは不安そうに俺を見た。
「そういえば――――…今日ケーキ屋で肩がぶつかった人がいたんだけど…一瞬…未來ちゃんのビジョンが見えた…知り合い?」
俺は、ケーキの上のイチゴを口に運びながら未來ちゃんに聞いた…。
「知り合い…?そのビジョンの未來ちゃん制服着てたから…学校での知り合いかな?」
未來ちゃんは「?」と、首をかしげる。
「おしゃべりしている感じのビジョンだったけど…」
「私――――卒業まで…親しく話すクラスメイトは…いませんでしたよ?」
「――――…」
その場の空気が一瞬…凍りつく…
――――な、なんて言っていいから…分からないじゃないか!
「お!?少女よ――――今、流行りの“ボッチ”というやつだったのか?ハハハハハ!」
沈黙を破ったのは、金目鯛を頭から食らっていた変態三井だった!