🕯️悪夢の神様🕯️
第23章 魔女の頭
「ボッチ――――…あ~…ですね!私、ボッチでした!」
変態三井の言葉に、笑顔でボッチ宣言をした未來ちゃんが可愛く…俺は、ニヤ~~っと、顔をほころばせる。
「なら――――…誰だったんすかね?俺の未來ちゃんと親しげに話をしていたのは?」
「おい!誰が“俺の未來ちゃん”だ!キモイぞ!」
俺の発言に、岳さんが俺を睨む!
「なんだ?岳――――姪っ子にヤキモチかぁ~…相変わらずきれいな顔で…ワガママだなぁ~、ん?」
可愛い姪っ子を“俺の”呼ばわりしたことに睨まれたのだが…変態三井の頭の中では…俺と岳さんがいい感じにマリアージュされているらしい…
――――そのうち…三井は岳さんに殺されるのでは?と…時々思う…。
「もしかして――――…上田さん…だったのかも…!?」
ハッと顔を上げた未來ちゃんは…失踪した同級生だったのでは?と、俺に期待の目を向けた!
「どんな…感じの女性でしたか?背格好は?顔は…眼鏡は?」
未來ちゃんの同級生のである上田 四葉(うえだ よつば)は――――背は平均女子よりやや高く、髪型は長くて背中まであるのを1つに結ぶ感じが多かったと言った。
が――――…俺は、客に紛れてしまった彼女の姿を見ることは出来なかった…
だが…
「ビジョンで――――彼女の後ろ姿は見たよ?確かに髪は長く…1つに結んでた…あっという間に消えたビジョンで…手がかりにはならないだろうけど…」
「でも――――そのぶつかった人が上田さんなら…ケーキ屋さんの近くにいるってことじゃないですか?…良かった…」