🕯️悪夢の神様🕯️
第24章 誘惑
驚いた――――…
自分が誰かの死でここまで驚くなんて――――思っても見なかった。
上田 四葉(うえだ よつば)の死は…それほど私を驚かせ――――…困惑させた。
失踪した――――と、言うのが家族の…いや姉妹達の狂言で…
6ヶ月前から死んでいた…と、言うことだったのだろうか?
あの日――――私と別れた彼女は…
家に帰り…家のなかで亡くなった…。
彼女の両親も――――…
彼女の姉妹も…
軒下に遺体が有ることは知らなかったとと言い張る。
しかし、遺体の顔は腐って判別がつかないにしても…
腕や足には虐待の後がクッキリとあったという。
姉妹は彼女への虐待を認めたが……殺害と死体遺棄の容疑は否認した。
そして、「この死体は四葉じゃない!」と、言い張り――――…警察や弁護士に牙を向いたのだ。