テキストサイズ

🕯️悪夢の神様🕯️

第24章 誘惑


そして、事情聴取の順番を待たず――――次女が逃げた…。


「私は四葉を殺してない!埋めてない!私は、そんなに四葉を虐めてない!」


と、逃げ――――…数日後…付き合っている男のアパートに潜伏している所で捕まった。


お粗末な逃亡劇に…ニュースにもならなかった。


虐めていない――――と、言い張る次女だったが…


遺体にあった無数のタバコを押し当てたような火傷は…


上田家唯一の喫煙者である次女のものと…誰もが思った。



「結局――――…遺体のDNA鑑定するまでもなく…歯形や傷痕で上田 四葉だと思ったけど――――決め手は毛髪検査だったな…抜け落ちて…土と混ざりあっていたけど…DNA鑑定の結果…本人だと断定したらしい」



消防署の三井さんがわざわざ遺体の検死報告してくれた。


警察の伝で極秘だと言うけど――――…


私の体質を知っている三井さんである…何かと優遇してくれる。


「そう――――…ですか…」




「なら――――俺がケーキ屋で見たビジョンの持ち主は…違う人って事だろ?」



私は皇輝さんの言葉に…「あ…」と、息が止まった。



――――確かに…じゃぁ、その人は誰だったんだろう?



3年の変な時期に復帰した私は…結局誰とも仲良く慣れず…


しかも、皇輝さんの送り迎え付きで――――何とも…近づきにくい変な子確定してしまったのだ…。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ