🕯️悪夢の神様🕯️
第24章 誘惑
『――――いいえ…僕は…悩んでいた貴方のSNSを見つけただけですよ?そして、助言をしたまでです。
彼女は…罰を受けてるだけです――――…貴方を悩ませた…罰を…』
――――罰?
くるみは…先輩への態度を――――対応を…変えていただけじゃない?!
誰でも――――やる…普通の行動を…この先輩が勝手に“気持ち悪い”と感じただけの事…。
そりゃぁ、お嬢様学校だ…大なり小なり猫を被る人間は……いるでしょ?
『私は――――驚いたんです。
私に従順な彼女の…鬼のような変わりように…
もし、彼女のあの対応が私に向けられたら……と、思うと――――私は彼女を信じられなくなって行ったんです』
『そうでしょうね――――貴方は…完璧な女性だ……裏表のあるの人間は許せないでしょう…。
特に――――藤橋 くるみのような…激情を内に隠しているような…クソ女は…
悩んでいる貴方を――――…僕は助けてあげたかったんです…』
私は――――ゾクッとした。
この…声…
“助けて――――あげたい”
の言葉に…私は鳥肌がたった!