🕯️悪夢の神様🕯️
第25章 救い出す定義
「ど~すりゃぁいいんだよ!」
俺はさっきよりも汗だくで泣きじゃくる未來ちゃんにオロオロするばかり…
「未來ちゃん――――泣くなって…そこは夢だ!夢だ…現実じゃない!戻って来て…起きてくれ」
俺は未來ちゃんを抱き締める――――…すると、抱き締めた指先がピリッと痛んだ!
静電気――――…
いや、違う!相手の何かを受け取りビジョンが俺の脳に流れてくるときに起こる現象だ!
このまま――――この静電気に耐えれば!未來ちゃんの見ている夢に飛び込めるかも!
俺は、ピリッとした痛みを無視し未來ちゃんを抱きしめ続けた―――…
「未來ちゃん――――未來ちゃん!俺を連れていって…頼む!助けるから!助けるから!胸くそわりぃ…未來ちゃんの妹でも両親でも――――…誰でも…君のために助けるから!」
俺は、感情の高まりを押さえることなく――――叫び…未來ちゃんと唇を重ねた!
――――バッチっ!ビリリリリ!