テキストサイズ

🕯️悪夢の神様🕯️

第25章 救い出す定義


しかも――――横沢の時はろくに動けなかった俺の体は悪夢の中で自由に動けている。


――――寝ている訳じゃないから?



俺はラッキーとばかりに、教室のあちらこちら歩き回り――――この悪夢が何日に起こることなのか調べた。


そして、それは案外早く見つかった。


“音楽室の黒板に〇月〇日活動内容”


と、部活のメニューが書かれていた――――。



それから、教室から見える景色も見ておく――――雨は降っていない…夕暮れはとっくに過ぎ…外は真っ暗だった。


音楽室の明かりも消され――――くるみちゃんはポツンと…教室の真ん中で…まだブツブツ謝りながら…段ボールの中にあった縄を取り出していた。









ストーリーメニュー

TOPTOPへ