🕯️悪夢の神様🕯️
第25章 救い出す定義
音楽室からは…校庭が見える――――…
くるみちゃんを追い詰めていた先輩が校庭の真ん中で…立ち止まり振り替える。
音楽室に視線を向けながら…電話をかけたいた。
その様子を…未來ちゃんが近くで観察している。
『――――…聞こる訳ねぇ~か…』
耳を済ますも…電話のやり取りは俺には聞こえない。
『うっ――――…うっ…うっ…』
俺は…呻き声にゆっくり振り向く…
教室の真ん中で…縄を使い――――…くるみちゃんが首を吊っていた。
苦しそうにジタバタし――――『全部…あの…女のせいで…』と…恨み言を呟き苦しそうに首にめり込む縄をガリガリと掴もうともがく。
だが、自分の体重を食い込む縄に委ねたくるみちゃんは…
床に足がつかない絶望…
息が出来ない苦しさ…
助けの来ない状況…
死を望まれる恐怖…
全てに納得し――――――――だらり…と暴れるのをやめ…
意識が無くなっていくのを待った。
そして、最後の最後に―――ガクガクと痙攣し…
白目を向いた――――。