🕯️悪夢の神様🕯️
第25章 救い出す定義
その瞬間――――俺の背筋がヒヤッとした。
――――いや…違う…昨日の夕方…俺はレンタル店のバイトを…早く終わらせ……三井と一緒に隣町のジムに行ったんだ…
そうだ…その時俺はあの電波棟を見たが――――…色はいつもの通りの…白っぽい…配色たった気がする…
じゃぁ、いつ見た?
こんなに近くで見ていない…
遠くでピンクの電波棟を――――校庭と共に……
「学校――――だ…」
俺は、未來ちゃんの夢を思い出そうと頭を押さえる。
そうだ――――夢で…ビジョンで見たんだ!
音楽室から…校庭を見たときに…視界に入ったんだ!
ピンクに淡く光る………
今日の――――――――電波棟を…。
10周年を記念したピンクのライトアップは…今日だけのイベント…
それは、先週からホテル中でも話題になるほど有名なはなしだった。
一夜限りのライトアップ……
帝王ホテルは、電波棟に比較的近いホテルだ…何かイベントを――――と、ホテル側は色々と考えていた。