🕯️悪夢の神様🕯️
第26章 悪夢の結果
ビジョン――――?
俺はグニャリと動く視界に『くそっ!』と、悪態をつく。
黒羽の正体を見てやろう!って、下心があったのは確かだ…
だが――――…目の前に広がるビジョンは…恐ろしく……
メルヘンな光景だった。
『あっ…あの……、藤橋さんって……就職を希望してたよね?』
ブワッと、花びらなが舞い上がり――――…
二人の少女が手と手を取り合い見つめながら頬笑む。
『今から――――就職に転進って…無理かな?』
長い髪をお下げにした背の高い少女は黒髪の少女を抱き締めながら話を続ける。
『あ…就職――――希望なの?』
黒髪の少女がお下げの子を抱き締めながら呟く。
二人とも互いを思い、慈しんでいるのが分かる。
『わ…私は――――…引きこもっていたから……就職しか…進路がないと言うか…社会に適応する力を取り戻さないとで…』
――――この声…この…内容?
俺はグニャリと歪む自分の足元に気合いを入れる!