🕯️悪夢の神様🕯️
第27章 【最終章】続く悪夢と現状維持
数日後――――俺は、あのラーメン屋の店主が気になり…
探しだし…店に向かった。
ラーメン屋は有名ではないが、ネットで検索したらすぐに出てきた。
王道、こってり豚骨の…ラーメン屋だった。
Googleマップを見ながらラーメン屋へ向かうと…店の前にある歩道に…いくつかの花が置かれていた。
すでに、夢の中の事故はあったらしく…
事故現場は歪んだガードレールと花が…ここで起きた惨劇を嫌でも想像できてしまう。
俺はその花を横目にラーメン屋に入った。
王道こってり豚骨ラーンはそれなりに旨かった…
で、ちょっとだけだが――――店主の私物から…記憶を読む準備をする。
俺は見えている左目を押さえ…視力のない右目に真っ暗な空間を写し出す。
ここ2年で分かったことだが――――…
俺が誰かの記憶を見るとき…
写し出すのは…右目だと言うこと――――。
真っ暗な…視力のはずなのに…静電気の刺激を感じると…右目の暗闇が何かを写し出すのだ。
少しの間なら…
右目で――――――――記憶を覗けるらしい。
マジで、数秒なんだけだね?