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一緒に●にませんか?

第32章 36日目

【ちょっと待って】

そういうと貴方は上着を持ってきました。

【その格好だと寒いから、これ着ていって】
『うん』

借りた服は、貴方の匂いがしました。
煙草とお香と色々混ざった貴方の匂い。

『帰ります。たぶんまた明日』

私はそう言って、家を後にしました。





久しぶりに一人で歩く夜道。
冷静になってみれば、この一か月間私は何をしていたのか。
ヤりたいだけ、ワンチャンだと思ってたけど、案外長く一緒にいるな…

今日までほとんど毎日一緒にいる。
どんな短い時間でも貴方は私に会いたがる。
どんな遅い時間でも私が会いに行けば、貴方は優しい顔をする。

本当はもっと一緒にいたいんですけどね。

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