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一緒に●にませんか?

第37章 41日目

仕事の話はそっちのけで、彼女の話題で持ちきりになりました。

『…つまるところ、寂しかったしちょうどよく私が居たということでよろしいですか?』
〈今、仕事の時と同じ顔してますよ。冷たい、冷静な笑ってない目。僕はこの前見た笑顔の方がいいな。〉
『だから、そんな話じゃなくて。ワンチャンじゃないんですか?』

仕事中と同じ顔しているのはわかっている。直球すぎるのもわかっている。
だが、聞けるうちに聞きたいことを聞かねば。

〈あの時はちょっと好奇心というか、同じ職場だしまずいなーって思ってはいました。ただ、朝隣で寝ている顔を見たときに凄く幸せな気分になったんです。〉

『そうですか』

〈こんな僕ですけど、女の人が強い職場で長年仕事してきて、色々と見る目は養われてきたと思うんです。気も使えるし、何をしてあげると喜ぶとかそういうのも早い段階で見つけられる。だから、今まで職場でもトラブルなくうまくやってきました。ただ、あなたは僕が今まで会ったことのないタイプの人で、憧れもあって凄く興味が出てきちゃいました。〉

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