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がーるず・らぶ 里美と結の場合(R18)

第4章 結との思い出

 劇的な(?)彼女の告白の後。

 なんとか“お友達”からのおつき合いという形に収める事には成功した私は、その後、彼女の色々な凄さを思い知る事になった。


 甘い可愛らしいマスクとはうらはらに、スポーツ万能。

テニスで遊べば、私は負ける事が多く。

 ボーリングすれば平均230点台を叩き出し(私は200点台だけど、それだって女子ではなかなかのモノなはず、だと思ってたのに……)

 卓球部で鍛えてる私のピン球さばきに喰らいつくスピードと動体視力。(私は地区大会個人3位だよ?これでも)


……で、成績は学年5位以内に必ず入る頭の良さ。

ちなみに私の学年順位は……




聞かないで下さい(泣)


 さすがに毎日ではないけれど、基本学校の購買でパンを買って食べる私の体を気遣って、栄誉バランスも味も良いお弁当まで作って来てくれて。


ホントに、こんな私にはもったいないくらいの良い子なんだよね〜……。





「……で、だからそろそろ嫁に迎えたい、という事ですかね?里美殿」

「馬鹿言ってんじゃないの!」

 思わずハリセンでぶっ叩きたくなるようなボケをかました悪友に、私は呆れ顔と言葉でツッコミをいれた。


「なんか凄すぎるんだよね〜……どうやったらあんな子が出来上がるんだろ?」

「そりゃあ、やっぱり遺伝子操作で生まれたコーディネーター、とか?」
「実は白くて目の赤い、喋る動物みたいな宇宙生物に魂と引き換えに願いを叶えた魔法……」


「人が真面目に悩んでるってのにあんた達わあぁ!」


 掃除で使っているモップを、大剣に見立てて構えた私は、そのままえいやっ!と振り回しながら怒鳴った。

 きゃーきゃー言いながら笑って逃げ回る栄子と美衣子を追いかけながら……
以前から気になっていた疑問で私の頭の中はいっぱいになっていた。







(そういえば、どうして結は私を好きだって思ってくれたんだろう?)


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