
がーるず・らぶ 里美と結の場合(R18)
第5章 ひとりで……
(あの後、色々あったなぁ……)
色物扱いされちゃって、居場所が無くなる事も覚悟していたけど、そうはならなかった。
それどころかカミングアウトする例が増えて、学園ではカップルが増え……。
……まぁ、自分に正直になる子が増えたのは悪い事じゃないよ、ね?
そのきっかけを作った当事者としては苦笑いするしかないんだけど。
学園のみんな〜!
それは正常な状態じゃ無いんだぞ〜!
理事長が全校朝礼で、笑いながら涙流して自棄っぱちの呼びかけをしていたっけ。
まあ、撮影許可を出した貴女もこの件に絡んでるんだし、仕方ないじゃん(笑)
そもそものキッカケとなった私達は、と言えば。
あれからも変わらず友達としてのおつき合いを続け、そして。
呆気なく終わった。
それから数ヶ月後……。
彼女の父親の転勤で、五十嵐一家は東京へ引越していった。
結との“恋人”としての思い出は
別れ際に交わした口吻だけだった。
