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がーるず・らぶ 里美と結の場合(R18)

第5章 ひとりで……



『……私達って、それだけですか?』



この言葉……聞いたのは今日ので3回目だ。

1つは撮影の時の告白の時。

必死にごまかす私の胸元で。


もう1つは今日の再会で。



でも、一番印象強いのは、彼女が引っ越ししていった時の……。

ファーストキスだったのも、女の子同士だったのもあるけれど。
 いつも前向きで、明るくて笑顔。

そんな結が初めて私に見せた涙……。




(泣いていたもの……)

それで、情にほだされて、ファーストキスを捧げる事にはなったのだけど。

不思議と後悔は無かった。
そして、それは今でも変わらない。




(なんでかなぁ……?)



ふっ……と、彼女が抱きついて胸元に顔を埋める、あの感触が蘇ってきた。
 3回も同じ事をされたから、その感触を身体が覚えたのかもしれないけど。

なんか……ふんわりしてた、かな?


 一方で別れた不倫男との感触は、付き合っていた時も今も

  “痛み”

だけしか思い出せない……。

 さらに悪い思い出と重なって、今じゃ嫌悪感しか感じない。

あ。あんな男と比べるのは悪いか。結に。




(・・・あれ?前は女の子同士って、嫌悪感感じてなかったっけ?)

 初めて結に抱きつかれた時。
確かに私の体は鳥肌が立って拒絶反応が出ていたはず。


 でも、その後2回は、そうはならなかった。


むしろ、満更でもない?


ははは……まさか、ねぇ?

私、いつの間にか染まってた……とか?


 そもそもひとりHしても、最後までイケなかったのは、男性相手を想像していたから?? 
 私もしっかり百合体質になっていたから……?

いや、そんなはずは……無い。

……って、ハッキリ言い切れるかは……
少なくとも今の私には自信はない。




 いや、だって、自慰って、そもそも……



正解って、あるんだろうか?

 

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