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がーるず・らぶ 里美と結の場合(R18)

第6章 あっ!と驚く来訪者

「来るなら前もって連絡ちょうだいよね!」

「連絡したぞ?LINE もしたけど未読だし、電話出ないし……待ってる間に来た方が話しが早いかと」

 言われてスマホを見ると、確かに着信とLINE の表示が出ている。


「まさかお前・・・」

いつに無く鋭い眼光で、兄貴がじ〜〜っと私の目を見てくる。
“ぎくり!”と反応した私の様子に、気が付かないはずが無い。






「また、風呂入りながら寝てただろ?危ないから眠くなったらすぐに出ろって……」

肩すかしを受けた私は、体の力が抜けてカクッとコケた。

「日曜まで仕事突き合わせて悪かったな。
立ってらんないほど体力使わせたか?」


ははは……大丈夫。これはそんな理由ぢゃないから(苦笑)



「で?まさか風呂入ってるカワイイ妹の様子、見に来たって訳じゃないんでしょ?」

 私の言葉が終わるより早く、兄貴がガササッとレジ袋を差し出した。

「差し入れ。たくさん買ってきたぞ」


 揺らすとガコッ!と独特な重さを主張する音を立てる袋の中身は、よく冷えていそうな酒類だった。
ビニールが水滴で透けて、缶ビールや缶酎ハイなんかのロゴマークなんかが見えている。


「え〜?!兄貴と二人で飲むわけぇ?」

たまに、兄貴がこうやって気を利かせて色々買って来てくれる事がある。

……もっとも、その時はたいがい一杯やりながらのロボットアニメ鑑賞会になってしまうが(苦笑)


「……っと、そうだった」

そう言いながら、玄関の外ドアを握った兄貴は

「どうぞ、結ちゃん」


……え?!ゆ、結?!


「こんばんわぁ〜、おジャマしま〜す☆」

大柄な兄貴の背後から、ひょこっと彼女が顔を出す。




え、えええええええぇっ?!!


わたしは、それはもお、おどろいた。

何故、アナタが、ここにいる?







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