
がーるず・らぶ 里美と結の場合(R18)
第7章 猫は大人に染まれば虎になる
「気持ちよく、なった事が、無い?!」
今までの経緯で、結との約束通り話す。
しかし、それを話そうとすれば、それ以外も話さないと話は通じ難い。
でも、こんな恥ずかしい話は……
まだ、お酒が身体に残っていなかったら……
きっと、彼の悪口を話す体で終わらせていただろう。
先程の罪悪感も手伝って、私は結に全てを打ち明ける気になっていた。
こんな事……誰にも相談出来ないし。
この際……参考に出来る話を聞けるかも知れないし。
……なんて、頭の中で自分に言い訳しながら、恥ずかしい事を打ち明ける恥ずかしさを誤魔化そうとした……んだけど。
……やっぱり、恥ずかしい・・・。
「そ、そんなに大きい声で言わないでよ……」
耳まで赤くなっているのが分かる。
顔からみんな熱くなってる。
「せ、正確には……少しは気持ち良いんだけど……」
「「イッたことは、無い」」……と?」
ハズい言葉が彼女と見事にハモる。
それがさらに恥ずかしさを倍増させ、私の顔はさらに温度が上った。
「せ、せんぱ……か、可愛いっ♡」
俯いてモジモジするのは私のキャラじゃ無いのに。こんな話していたら誰だって自然とそうなるに違いないはず!
頭の中で強がりながらキャラ崩壊を防ごうと躍起になっていたけど……
結が、そんな私の様子を見て我慢出来なくなったらしく。
ひししっ!!と飛びついて激しく抱きしめて来る。
ひゃうんっ!?
それに思わず小さな悲鳴をもらし……
そんな自分がさらに恥ずかしくなり……
「いやぁん♡せんぱい真っ赤っ赤だぁ☆」
ぼんんっ!
彼女のこの台詞がトドメとなり。
オーバーヒートして顔から湯気を昇らせたまま、私は伸びた。
