
がーるず・らぶ 里美と結の場合(R18)
第7章 猫は大人に染まれば虎になる
「ゴメンね。悪気は無かったの」
私は合掌して頭を下げながら謝った。
膝の上に結は座ったままなので、少しぶつかりそうになったが、結は上半身を少し動かしただけでそれを避ける。
「大丈夫です☆先輩になら、何をされても問題ありません」
いつもの太陽の笑顔で結は許してくれた。
……と、思ってたら
「でも、さっきの、私の、質問。
あれだけは、ちゃあんと、答えてください☆」
あ゛……この台詞……
ところどころにビミョーに角を感じる。
・・・実は少し怒ってる?!
「え?そんな事、恥ずかしいじゃない」
「こ・た・え・て・ください♡」
太陽から、熱いプロミネンスの炎を感じるような、いつに無い圧力のかかっている笑顔の前に私は敗れ去ってしまった。
(あう……な、なんか怖い……)
まあ、コレも、自業自得なんだから仕方ない。
仕方無いんだけれども……
ちらりと彼女を見るとその瞳には
獲物を狙う虎のような
絶対に話すまで離さない
強い意志をひしひしと感じてしまい……。
私は観念した(泣)
