
がーるず・らぶ 里美と結の場合(R18)
第8章 2回目の、口吻。そして…
「私にもわかりませぇん!!」
だああああ〜。
私はベッドの上で見事にべろんとひっくり返った。
「解ったんぢゃなかったんか〜い!」
相手が結だということを忘れて思わずツッコむ。
「あのね、センパイ」
ベッドの上であぐらをかく私の隣にちょこんと座ると、結は私の膝をつつーっと人差し指で撫でた。
「ぅひゃん!」
「感度は問題無いん・・・」
「くすぐったいだけでしょっ!」
「それが大事な事なんですよぉ」
半分キレ気味で声を上げる私に、結は真面目な顔で答える。
「今はただくすぐったくても、これがセックス中だと快感に変わったり。でも、そうならない人もいるんですよ?」
「そ、そうなの?」
「アソコに彼氏を招き入れても、痛かったり、気持ち良かったり、痛くても段々気持ち良くなったり……
性感帯も感度も感じ方も人により違うのに、気にしてたらキリが無いんですよぉ?」
へ、へぇ〜……そ、そうなんだ?
結ってば、めちゃくちゃ詳しいじゃん?
そう思い、尊敬の眼差しで彼女を見ると。
「……って、本に書いてありましたぁ♡」
がこんっ!
おもわず横に倒れた私はベッドの頭板にしこたま頭をぶつけてしまった。
「いちちち……」
「体を張ってリアクションするなんて、さすがは先輩です☆」
あのねぇ……(汗)
好きでこんなリアクションしてる訳では無いんですよ、結センセぇ。
「でも、ね?」
がばっ!と唐突に抱きついた結は、再び私の胸元です〜は〜っと深呼吸すると、
「やっぱり、先輩はあまり高校生の時と変わらない臭いがします。
私、それが本当に嬉しいんです」
と、どう返したら良いのか分からない話しを振ってきた。
返せると、したら、こんな言葉しかない。
「……でも、変わったよ私。
オトコの人と経験して、処女無くしたし」
「私だって……もう、処女じゃありません。
……あの頃の私には……戻りたくても戻れないんです……」
軽い気持ちで言った言葉が、何に反応したんだろう。
結の声が、微かに震えている。
「……お互い、大人になったの……かな?嫌な事、経験して、さ」
私はそう言うと、彼女の頭を優しく撫でてあげた。
