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がーるず・らぶ 里美と結の場合(R18)

第15章 微睡みの、中で





・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・。


・・・ぱぃ・・・

(…………ん?……)

・・・・・・んぱい・・・

(……だ、誰かが…私を呼んでる…?)

・・・せんぱい!里美センパイ!・・・



「……あ」

「あ、やっと起きた♡」

私のすぐ横に、結がいる。
まだ、さっきの余韻が身体に残っているのか、抱き付いている彼女の体はまだ少し熱かった。


「私達…女性同士の……しちゃったんだね」

 遠い目をして、私は天井を見つめた。
天井に何かがあるわけじゃ、ないけれど、
寝る前とか…何か物思いに耽る時、私はそんな感じでそうしてしまう。


「後悔、してます?」

そんな私の顔をじっと見つめ、結は話しをているんだろう。
私はまだ、彼女の顔が見れないでいる。



・・・罪悪感・・・


それが無い、と言えば嘘になる。
だって…同性同士で……こんな事・・・
普通じゃ、無いよ…ね……?



「……正直言えば、すこ・・・」
「気持ち良く、無かった?」

私が話そうとする言葉を遮るように彼女がそう聞いてきた。

思わず反射的に彼女の顔を見る。
艶のある、まだ少し赤らんだ顔で、澄んでキラキラした瞳に見つめられ。
…と、同時にさっきまでの色々なシーンが頭の中を過り・・・


ーー ぼっふっん!

私の顔が一火が付いたみたいに熱くなる。



「は、はぃ・・・
とろけちゃうくらい、トッテモきもちヨカッタですぅ……」


 もしょもしょと小さな声で話す私を見て、結はきゅっ☆と抱き締めていた腕に力を入れた。


「難しい話は、今はしなくても良いんじゃないですか?
“気持ち良かった”
それだけで♡」


あどけない彼女の笑顔に、私はぽかん…と口を開けた。


「だって、あんなに感じて、あんなに燃えたのに、ソレが変だって。
あれは、私達、二人がお互いを好きで無ければ、ありえないと……
私、そう思ってます!だから!」


結は、私を抱いている腕に、ぎゅうっ!と力を入れた。


「この気持ち…私の気持ち。
先輩の事が大好きって気持ちは、絶対に嘘なんかじゃありませんからぁ!」


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