
がーるず・らぶ 里美と結の場合(R18)
第15章 微睡みの、中で
「……ごめんね、結」
抱き付いている結をそっと抱きしめて、私は心から謝りの言葉を言った。
もしかしたら…私達は間違っていて。
他人からは忌み嫌われる関係なのかもしれない。
だけど。
結が私を好きだと言ってくれる…
その気持ちまで、否定する事は誰にも出来ないはずだ。
……それに
確かに結を好きになっている自分がここに居て
それを否定出来るのは、私以外にはいないはずだから。
「私、結を嘘つきにしちゃって、さらに私に噓をつくところだった。
私達、嘘はついてないものね」
「はい!私も先輩も、嘘なんて言ってません、絶対に!」
二人でしっかり抱き合い、私達はお互いを認めあう。
…もし、第三者がこの場に居たとして
やっぱりそれは嘘で間違ってる、と言ったとしても。
こうして抱き合って感じる『暖かさ』に、嘘はないって……自信を持って反論出来るだろう。
「……ところで、結?」
「はい?」
「私…イッた時……もしかして…………」
・・・先程から、肌に当たるシーツの冷たさがどうにも気になって。
「おもらし……してた?」
なんだかイヤな予感がして、抱き合ったまま姿勢で話を続ける。
「はい♡それはもう♡♡
先輩ったら、あんな無防備に、噴き出すような潮……
私より凄かったんですからぁ♡♡♡」
この、はしゃぎ方。
間違い無く嘘は言ってないようだ。……って……
・・・え゛?
思わずタオルケットをがばっ!と目繰り上げ、シーツの様子を見る。
「…コッチのは、私の仕業でぇ……
そっちの広いのが、先輩の仕業です♡」
これまた楽しそうに話す結の様子から、これも嘘なんかじゃ無さそうで。
・・・こりゃ、たまげたわ。
世界地図どころか、これ。
おおきな星座盤・・・?!
「う、嘘かどうかはさて置いて……
判ったことはひとつ。
……次からはお洩らし専用の、シーツ型パットか何かを用意しなきゃ、だわ・・・」
「介護用品か何かで、そういうの…あったような気がします」
か…介護用品・・・ですかぁ?
高く、ありませんよーに……(汗)
