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がーるず・らぶ 里美と結の場合(R18)

第15章 微睡みの、中で



 なんにしても。

こんな感じで朝ごはんするなんて……
どのくらいぶりだろうか。


炊きたてご飯
焼海苔
豆腐とネギのお味噌汁
半熟目玉焼きに、ウインナー、千切りキャベツとトマトの付け合せ


 こんな豪華にスタンダードな朝ごはんは久しぶりすぎ。
まるで旅行先の民宿での朝ごはんって感じで、ぱくぱく食べちゃう♪


そして
なによりも1番違うのは

朝ごはんを、自宅で、自分以外の誰かと
一緒に食べている、という事。




・・・なんか・・・良いな、こういうの。



「……里美先輩?目が線になってますよ?」

「ん?目が線??」

「こんなの→ ( ̄▽ ̄) 」

 結がスマホで素早く顔文字を入力して私に見せた。


「なんか、良いなぁ…って。幸せも味わっていたからね」

「そんなに朝ごはん…食べて無かったんですかぁ?」


ずべちゃっ★

私はテーブルの上で、俯せ潰れた。


さ、流石は天然系娘。
そっちを選ぶとは……(苦笑)


「他の人と、一緒にお部屋で朝ごはんする事が、よ。
ましてや作ってもらって、なんて……幸せすぎでしょ?」

「ふ〜ん?そーゆーものですかぁ?」


 きょとんとしながら結は首を傾げていたけど。




「……こんなんで喜んでもらえるなんて、私、得しちゃったかも?」


 そう言うと、結は今日イチの
とびっきりの笑顔を見せてくれた。



うん。
得して幸せなのは、私の方だよ、結♡



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