
がーるず・らぶ 里美と結の場合(R18)
第15章 微睡みの、中で
ー 翌朝 ー
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・。
(……ん?)
(なんか、いい匂いがする…?)
とんとんとんとん…
かちゃっかちゃ
コトン…
(この音は…食器?まな板…包丁で何か切ってる……?)
じゅ〜わ〜…かたん
(…ああ、そうか……)
かたん、ちゃき、コトン…
(朝ごはん…誰か準……え?朝ごはん?)
がばっ!!
飛び起きると、私の右隣で眠っていたはずの結が居ない。
キッチンからは、お味噌や、ご飯が炊けている香りがして……
ぐぅ…ぐくきゅ〜……ぅ
私のお腹の虫が、空腹状態をお知らせして、お馴染みのアラーム音を鳴らした。
(…そういえば……昨夜のアレは、随分とカロリー使ってそうだもん。そりゃあ、お腹も空くはずよねぇ)
ちなみに、私は普段、朝は菓子パンとかシリアルとか、場合によってはダイエットフードとか…
まあ、そんな物とコーヒーで簡単に済ませる事がほとんどだ。
とりあえず、そこら辺りに置いてある、パジャマ代わりのスゥエットのズボンと半袖のTシャツを着込んで、キッチンを覗いてみる。
「おはよー」
「あ、おはようございます☆」
寝起きに浴びた朝日のような、眩しい笑顔で結が出迎えてくれた。
(ぅおぅ!まぶしいねえ〜)
私の、今は使う予定のないワイシャツの上に、これまた兄貴のニアミス(お節介な、使えって無理くりプレゼントされた)で購入された、
水色生地に大きなひまわりがプリントされているエプロンを身に着け、朝ごはんの用意をしてくれている彼女の姿が《萌》だった。
(あのエプロン……確かにこの子になら似合うわねぇ…)
「あ、このワイシャツとエプロン、勝手に借りちゃってます♬」
朝の爽やかな空気の中、眩しい笑顔にこのシチュエーション……
うんうん♬ 健全だねぇ♪
ただ・・・
ワイシャツの下はパンティーで、そこにエプロン姿という……
煽情的要素が大き過ぎなのが……鼻血が出そうなくらいヤバいんですが・・・(苦笑)
天然、で、このカッコ、してるんだよね?
狙って、無いよ…ね?
