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がーるず・らぶ 里美と結の場合(R18)

第16章 現実は、まだまだ厳しい、かもね?




「お待たせです♡」

待ち合わせの場所にある
噴水が、時間丁度をお知らせして小さな水のショーが始まる。
 周りの照明が少し落ちて、少し暗くなり、噴水の仕掛けである色々な動きに併せて…ライトがカラフルに照らし出され、踊るように動く水を彩る。


そんな素敵な噴水ショーをバックに

 アジアンテイストを入れた、涼し気な服と、目立たないけど、それに合う白くて可愛い帽子を上手に組合せ……
 しかも、それだって、流行りからは外れたモノのはずなのに。



『雑誌のモデル』がそこにいた。


 まるでこの噴水ショーを背景に、撮って下さいとアピールして・・・
は、いないけど(汗)
 思わずシャッターを切りたくなる。
そんな佇まいだった。



「……どう、しました?」

(この子は…すごいわ、ホント)


 相変わらず、私の思いや自分の魅力は分からないこの子は、首をちょこっと傾げて聞いてくる。



「あ、いや、ほら?噴水が、綺麗でしょ?結はここの噴水、見たこと無いだろうし」

「あ、だからこの時間にここで待ち合わせだったんですね?……わあ♡スゴい♪」


 振り返って噴水を見て喜ぶ、結を斜め後から。
素早くスマホで写真を撮る。


しゃん!しゃん!しゃん!


・・・うん♪
良いのが撮れた…っと♡

「あー?!私、写真写り悪いんだから黙って撮らないでくださいよお!」

いつの間にか私の横に戻った結は、私の撮った写真を見て文句を言った。



・・・君が、それを言っちゃあー、他の一般人はみんな、お終いよ?(苦笑)


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