
みせてあげるね。2nd
第1章 旅行
「嗚呼〜、ついた〜!」
んーっと伸びをすると空港から出てバスを探す。
【おひさま観光】と書かれたシャトルバスをみつけると受付を済ませ乗り込む。
シャトルバスには2人ほど先に乗っている人がいた。
空いている席に座ると程なくして動き出した。
「この度はおひさま観光をご利用いただきありがとうございます」
運転手のおじさんがマイク越しに喋り始めるのをぼんやりとききながら流れる景色をみて、旅行に来たんだなー、と改めて感じる。
旅行に行きたい!と思いついたのはほんの数日前だった。
次の連休何にするかと考えていたとき、たまたま立ち寄った本屋さんで旅行ガイドブックをパラパラとめくってみたところビビビッときた。
すぐに購入し、帰ってじっくりみたと思ったら気がついた時には飛行機のチケットを買ってしまっていた。
こんなにも行動力があったのかと自分自身に驚かされる。
