
みせてあげるね。2nd
第1章 旅行
ガタンッ
「ご利用ありがとうございました」
シャトルバスが目的地に到着したようだ。
荷物をおろすと、目の前のホテルに向かって歩く。
チェックインを済ませるとキャリーバッグを広げ、ガイドブックを開いた。
ガイドブックには付箋をたくさんつけており、食べたいものや行きたいところの目星をつけていた。
「どこから行こうかなー」
誰もいない部屋でポツリとつぶやくとパラパラとめくる。
【鍾乳洞】の文字にピタッと手を止める。
少しの間うーん、と考え
「よし、ここにしよう!」
バッグを手にとると颯爽とでかけた。
