
みせてあげるね。2nd
第1章 旅行
手を繋いだ気恥ずかしさからかお互い口数が減る。
歩いていると目の前におばさま達の集団が立ち止まっていた。
何があるのかと覗いてみると溜池のようなものが広がっていた。ブルーのライトで照らされとても幻想的だ。
すると前に立っていた1人のおばさまが話しかけてきた。
「あら、いいわね!カップル?
ここで愛を誓うと永遠に結ばれるらしいわよ」
するとその話に他のおばさまも参加してきて
「そんな噂があるの?」
「そうなのよ、うちの娘それで結婚までいったんだから!」
「まぁ!」
私達のことは忘れて話に夢中になっておられた。
立ち去ろうと体の向きを変えると
「せっかくなんだからあなた達も噂を真に受けてやってみなさい!
邪魔者はさっさと退散するわね」
