犯されてイキたい願望妄想
第8章 【媚薬オイルエステで性感マッサージ】
そんなこんなで今に至る。
でも、施術するのが男の人だなんて聞いてないよ〜!
性に関する事だから女性スタッフだろうと勝手に思い込んでいた。
受付はさすがに女性だったから安心してたのに、出てきたのがこんなイケメンだとは知らなかった。
友人は施術中は下のカフェに居るねと受付だけ済ませてから行ってしまった。
「彼女にも吉村先生で」と念押ししていたから友人も彼に施術されたのだろうな。
そんなに上手い先生のようには見えないが。
旦那より年下の男の人に相談するの?
絶対鼻で笑われるに決まってる。
セックスに自信ないんだ?その歳で?だらしない身体してるからだろ…なんて思われたらどうしよう。
結婚する前とさほど体型は変わってないつもりだけどやっぱり年々若さは衰えている気がする。
そんな心配は彼の問診によって一瞬で払拭されてしまった。
安心感のある声。
優しい雰囲気。
清潔感。
温かい手。
真っ直ぐな瞳。
どれを取っても完璧なほど魅力に溢れた人だった。
先生自身もトラウマを抱えて勃たないEDを患っていたが今はちゃんと克服出来たと言う。
だからこそ、誰にも言えない性に関する悩みは一つでも一緒に寄り添い解決に結び付けれたら…と。
若いのにしっかりしていて一言一言に重みがある。
友人も推した理由がやっとわかってきた。
彼になら相談出来るかも知れない。
ううん、相談したいって思えた。
室内はアロマの匂いでとてもリラックス出来る空間でした。
いつの間にか全てを口に出し、自分の今の身体を相談していた。
どの瞬間も真剣に受け止めてくれて涙が出そうでした。
「吉村先生、宜しくお願いします」
自らそう言って頭を下げている私。
不思議な感覚でした。
彼の雰囲気が途中からとても妖艶に感じて身体の芯が熱くなり、少しドキドキもします。
こんなの久しぶりです。
忘れていた何かを思い出させてくれたような気分。
問診が終わる頃には充分に火照っていたと思います。
ふしだらでしょうか。
旦那以外にこんな感情を抱くのは。
自分でもよくわかりません。
ただ、彼に曝け出した今、とても近い存在に感じているのです。