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人気セクシー女優への階段

第3章 性欲の発信

「お、おう、いいね、その動きも入れてみようか」

よかった、取り入れてくれた

意見を聞いてくれたことが嬉しくてつい笑みが溢れた。そんな私とは裏腹に妹尾さんの顔は曇っていた。

順調(?)に打ち合わせが終わり楽屋に戻るなり妹尾さんは怒った口調で話し出した。

「あのさ、余計なことしないでくれる?」
「へ?」
「あなたみたいなド新人のペーペーが監督に意見するなんて100年早いの!あなたは言われた通りにセッ〇スしてればいいの!バナナ監督が優しかったからよかったものの、こだわりの強い監督も中にはいて機嫌を損ねることだってあるの。そうなると頭を下げるのは私なんだから!今日みたいなこと今後二度としないで」
「……すみませんでした…」

私が謝ると彼女は部屋から出て行った。

確かに初めてなのにしゃしゃりすぎたかもしれないけど、自分の作品をよくしたいって思うのはそんなにダメなことなのかな…

そんなことをぐるぐると考えてる間に、メイクさんが来て私のことをとても綺麗に仕上げてくれた。

鏡に映る自分を見て私はAV女優になるんだ、と改めて思った。

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