先輩!彼氏にしてください!
第9章 青春の文化祭
†─── 誉(ほまれ)side ───†
俯いてしまったほのか先輩のつむじを見ながら、僕は小さくため息を吐いた。
久々のほのか先輩はやっぱりかわいくて、つむじを見ているだけでも愛おしくてたまらない。
あの日……
──────────── 新先輩とのことと、谷川くんとのことは、全然別の話だから
分かっていたのに、突然笑いかけてきたりするから…────
加えて突然抱き締めてきたり……
完全に暴走した僕はほのか先輩が嫌がらないのをいいことにの体を弄って、また無理矢理色々としてしまった。
なのに、ほのか先輩は最後僕のことを引き寄せてキスしてきた。
断るのが苦手で押しに弱いほのか先輩。
分かってて押しに押しまくっていたのに、誰にでもこうなのかと思ったら虚しくなって……
なのに、ほのか先輩の一々の仕草のせいで期待してしまう自分がいる。
「………ほのか先輩が言うように、僕はバカでどうしようもないんで……だから、分かるようにはっきり言ってくれないと……」
じゃないと、また暴走してしまう。
何とも思っていなくて、ただ流されているだけなのなら、僕はさらに暴走を続け、いつか本当に本気で嫌われてしまう。
それが怖くて、この1週間ほのか先輩を避けてたのに、
なのにやっぱりほのか先輩はまた僕を惑わしてくる─────