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先輩!彼氏にしてください!

第2章 ギトギト青春ライフ




結局私が持ってきた方のお弁当は、代わりにと言って谷川くんが食べてしまった。


何かを食べる谷川くんってあんまり見たことなかったけど、今日はもぐもぐとよく食べていた。




───────────────── これ、ほのか先輩が作ったんですよね? はぁ…やばい、ホントに美味しいし幸せだぁ……



大袈裟にそんなことを言っていたけど、どう考えたって谷川くんが作ったお弁当の方が美味しいはずだ。


ホント、いつどこで彼をそんなに惚れさせてしまったのか。


しかも、あんなに固執させるほどに、だ。


知らないところで彼を助けたりとか、廊下でぶつかって笑顔を振り撒いたりとか、そんな少女漫画的な出来事があったかと思い返すけど全然身に覚えがない。


あんなに前髪が長かったんだから、逆に目立ってたし気付くはずだけど。


パンパンになったお腹をさすりながら、今更なことを考えるけど、やはり何も分からない。


まぁ……とりあえず今日は美味しいご飯が食べられたからよしとすべき…か。


いや、こういうのをよしとしていると、どんどん良くない方向に進んで行ってしまう気がしないわけではないけど。


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