先輩!彼氏にしてください!
第3章 スーパー新会員
受け入れた形になってしまったのは、私の不徳の致すところというか、つまりは私が悪いとは思ってる。
だけど、さ。
「はぁっ……んんっ……ぁっ…」
「っ……せんぱっ…い」
これは明らかにやりすぎでしょ。
どう考えても「キスさせて」って程度のキスじゃない。
しかも……やっぱり天才イケメンの谷川くんは、当然のようにキスもうまくって、腰が砕けていく。
どうしよう…っ………
力が抜けて立っていられないせいで自然と谷川くんにもたれかかってしまう。
「……先輩…っ…はぁっ……っ…ほの…かせんぱいっ…」
「っ……んぁっ…んんっ……」
柔らかい舌が、しっとりと絡む。
この前の図書館の時みたいに部屋は暑くないのに、頭がぼんやりした冷静な判断ができない。
完全に谷川くんに体を預けているとまた、固いものがゴリっとお腹に触れたのが分かった。
まずい。まずいまずいまずい。
良くないことが起きてる。
それだけは分かるのに、抵抗する力が残っていない。
そうこうしている間にぷはぁっと唇が離れた。
「はぁっ……はぁっ……」
「……はぁっ……ほのか先輩…っ…僕今日はキスだけで我慢するつもりだったんですけど……でもキスが思った以上に気持ち良すぎて…」
「……はあ…っ…」
「しかも、先輩のその蕩けた顔とか…色々やばくてっ……やっぱり我慢出来ないです……っ」
息を整えながら、苦しそうに体を震わせている谷川くんを見上げる。
「……こ…れ以上………何かしてきたら…っ…嫌いになるから」
「っ……─────」
目を見開いた谷川くんは、グッと歯を食いしばると、いきみを逃すように、深く息を吐いた。
「…嫌いになんて…絶対…やだっ……」
「……………」
「……ひどいなぁ…ほんと…っ」
「…………はぁっ……」
「………そんなこと言われたら…何も出来ないじゃないですかっ…」
そう弱々しく呟く谷川くんを私はぼんやりとしたまま見つめていた。