先輩!彼氏にしてください!
第6章 看病いたします
∝─── ほのかside ───∝
自分にも非があることはよーく分かってる。
麻理からの『ほのか、ほだされてない?』なんて言葉が脳内に響く。
まずいよね。
ほんと。
この前だって、美術室で必死に私への気持ちを叫びながら泣き出した谷川くんが、どうしようもなくかわいく見えて…─────
私からキスしてしまった。
だから、私にも非がある。
んだけど、さ…──────
「っ……はぁっ……あぁっ……」
「ほのか先輩…………っ」
私の家。
そして、私に覆い被さる谷川くんの鼻息が荒い。
ちょっと考えればこうなることは分かったんだから
やっぱり谷川くんを家に入れるべきじゃなかったんだ。