先輩!彼氏にしてください!
第6章 看病いたします
話は遡ること1日前……
日頃の疲れが出たのか、私は夏風邪を引き、学校で倒れかけ……
あろうことか谷川くんに助けられた。
本当に情けない。
定期的にこうやって、突然自分の中の風船が弾けるように、体調を崩してしまう。
何とか治したいって思っているのだけど、いつも風船が弾けるのは突然で、自分でも予知ができない。
「僕ちょっと買い物行くので、ほのか先輩は寝ててください」
「……………うん」
しかも、今回の風邪はいつもよりひどい。
暑かったり悪寒がしたりを繰り返していて訳分からないし、熱も高いし。
だからと言って、家に男の子を…しかも谷川くんを上げたのはちょっとどうなの…?と思うところがないわけじゃない。
でも正直、いてくれて助かったし、慌てながらも色々とやってくれてて『頼りになる』なんて思ってしまっている。
そんな呑気なことを思ってしまうくらいには、頭がぼんやりしていたし、体がだるかった。
谷川くんが、家を出る。
ドアの音を聞いた私は布団を被って天井を見つめている間に、私はすぐにスー…っと眠りに落ちた。