
仔犬のすてっぷ
第11章 最初の、すてっぷ
「・・・・・・。←」
「・・・・・・。→」
蒼空が僕の顔を見て
僕も蒼空の顔を見る。
「・・・・・・?↓」
「・・・・・・?↘」
蒼空が僕のアソコを見て
僕は蒼空の目線を一緒に追って、自分のを見る。
「・・・・・・。←」
「・・・・・・。→」
蒼空が、僕の顔をもう一度、見て
僕も、蒼空の顔を今一度、見る。
「・・・・・・♡」
「・・・・・・★」
蒼空は、鼻の下を伸ばしながらニンマリと笑い
僕は、顔が爆発するほど一気に赤くした。
「うん。顔のイメージに合う、カワイイサイズだぁ♬」
「『うん』って、うんって……人のを見て、妙な評価をしないで…もらえる?」
ただでさえ、蒼空にまじまじと見られて恥ずかしいってのに……
僕は、彼に・・・
お姫様抱っこされちゃってて。
さらに、蒼空の熱い身体が僕の身体にピッタリくっついちゃってて・・・。
顔がとても熱くて、胸が凄くドキドキしまくって、なんだか自分が変になったみたいだった。
(お、お、お…おちつけ、じぶん!あいてはオトコだ、オトコだ、どおせいだあ!)
さっきまでの、モヤモヤしてたものの正体は、今の状況でなんとなくだけど判明した。
僕は…蒼空に迫られて……
有ろう事か、ときめいちゃっていたんだ。
