
仔犬のすてっぷ
第13章 優希の傷痕
「あら?苦しい?それとも新しい快感にもう目覚めちゃった?」
かしゃ☆カシャっ☆
携帯で写真を撮り、リカはアケミに見せて満足そうに笑っている。
「うんうん♪コレなら罪悪感は無いわぁ」
「人間じやない生き物に、躾と印を付けるだけ。悪い事をするわけじゃないからさ」
この二人…狂ってる……。
そんなやつらに、自分を委ねなければならないなんて……。
悔しいのと、怖いのと、情けないので……
僕は泣いていた。
「…泣きたいのは、コッチなんだ。泣くな、コラ
!」
バチイィん!
僕のお尻を、アケミは思いっきり平手打ちした。
「今のアンタは、ただのペットなんだよ!ペットなら、御主人さまの言う事聞かなきゃ、しつけられるのは当たり前なんだよ!!」
バチイィッ!!
また、お尻を叩かれた。
「アンタだけじゃなくて、なんなら幸も同じようにしつけようか?」
「!!」
……そ、それは、駄目だろ?!
だいたい、サチお姉ちゃんは、アンタ達の仲間じゃないの?
「……目の色が変わったね。じゃあ、こうしようか?
アンタが私等の言う事聞けば、幸には手を出さない。だけど、聞けなかった場合は・・・」
「ーーーー!!」
ぱあん!
リカが、サチお姉ちゃんのほっぺたを平手打ちした。
