
仔犬のすてっぷ
第14章 優希の傷痕(調教編)
「……さあ、遊びはここまでにして…リカ、待たせたわね♡」
アケミが目配せでサインらしきものを送ると
「やった♪コスプレプレイ♡」
ぽいぽいっと、リカは自分が履いていた靴やジーンズを脱ぎ捨てる。
「優希…コッチにいらっしゃい」
手招きするアケミに、僕は四つん這いで近づくと彼女はスプレー缶を取り出した。
「一応、消毒はしといてあげるよ」
有無を言わさず、根性焼きした箇所にスプレーを吹き掛ける。
「はあうっ!!あ゛〜っ・・・し、し、しみ…」
「ありがとうございますご主人様、だろ?」
「あ…ありが…と……ござい…ます……ごしゅ…じん……さま……」
傷口を抓られるような痛みに、話すのが辛くなる。
彼女が持っていたのは、確かに傷口を消毒するためのものだった。
……泡になって、傷口に張り付いているため、激しく痛みは続いてはいたけど……
右の鳩尾のところは、もっと痛かった。
しかし、泣くな、笑えと言われ、身体を震わせながら我慢するしか無かった。
「ああ…良いわあ〜…苦痛に歪む、動物姿の男のコの顔・・・じんじんしちゃう〜…♡」
声の方を見ると……
リカが、背の低い椅子に座って、股のところに手をあてて何かをしていた。
「あの子はね…ちょっと変った性癖があるのよ。動物耳の男のコだったり、闘って負けそうになって苦痛に顔を歪めてる男性に感じるんだそうよ?」
・・・・・・はあ。
やっぱり、この人達はよく分かんない(汗)
「さあ…優希?リカを慰めてあげなさい」
