
仔犬のすてっぷ
第17章 予期せぬ来客
僕らの目の前に、黒い影が舞い降りた。
黒い革ジャン、Gパンに、長い茶髪の三編みおさげ・・・・・。
着地して俯いたままなので顔はまだ分からないけど、あの姿と声だけでよく分かる。
ディ●・マクスウェル・・・だぁ!
「・・・いちち…高いところから飛び降りたから……あ、足が痛え!」
……だああああぁ?!
お決まりのお約束に、この場にいる全員がズッコケた。
「・・・よぉ!ヒイ□、カ▼ル。久しぶりぃ☆」
まだダメージが残っている足の痛みに耐えながら、ディ●が、手を上げて挨拶をする。
・・・凄い。メッチャ似てる!
……んだけど……なんだろう?
なんか、どこか……最近、何処かで会ったような気がするような、しないような・・・・・・??
「で、え〜っと・・・そっちの奴が新入りのロラ○・セアック…だっけ?よろしくな☆」
親指を立ててニカッ☆と屈託のない笑顔を見せる彼に
「は、はい。よろしくお願いします」
僕は頭を下げて、挨拶を返した。
(な…なんだろう……凄く似ているし、初対面な筈なのに・・・古くからの知り合いに会ったような…妙な安心感があるんだけど・・・・・?)
「きゃー!やったぁ!!ディ●君が、来たぁ♡」
「すごーい☆私達、ついてるぅ♡♡♡」
「凄い……ホントにそのまんまだぁ…♬」
突然の登場に、奈緒ちゃんのテンションも少しあがったみたいで……パチパチと手を叩いている。
