
仔犬のすてっぷ
第20章 奈落のなかで・・・(Hシーンあり〼)
「はぁ…はぁ…はぁ……はぁ………」
・・・イってしまった
・・・イカされてしまった
奈緒ちゃんの……目の前で…
喘ぎ声出しながら、ヨダレ垂らしながら、悦びで身体を震わせながら・・・
「ふふっ♬いっぱい出たわね〜。よほど気持ち良かったのね?」
手に付いた僕の精子を満足そうに舐め取りながら明美が嘲笑う。
「アナタの精子、初めて舐めたけど、濃くて良いわねぇ♡あの頃はまだ精通してなかったから、味わえなかったし」
明美の台詞を聞いて…頭の中であの頃、あの時の様子が思い出される。
「…思いだしてごらん?あの時、アナタが私に言った事を・・・」
・・・・・・あの、とき……?
背徳感と、快楽で頭がぼーっとしてしまい、言われた通りに頭が働かない中でも、断片的な記憶は頭の中を過ぎっていく。
「あの時、私が言ったでしょ?
〈アナタは、私だけのモノ〉
そして、アナタは答えたのよ?私に・・・」
あの時、背後から明美が抱きつき耳元で囁いた…
今も、背後から彼女が抱きついて耳元で囁く……
「アナタは、私だけのモノ・・・言ってみて?」
『アナタは、私だけのモノ・・・言ってみて?』
「・・・あ……」
この…感じ…
今の僕とあの時の…小学5年生の僕がイメージが、今の僕と重なった感じになって・・・
ふわわ〜…ぐにゅ〜〜…ん・・・・・・
なんだか、しかいが…ゆがむ……
なにが…おきて……いるの……?めまい??
「アナタは誰のモノなの?」
『ぼく…は…ごしゅ…じん…さま…の…もの…です…』
「ぼく…は…ごしゅ…じん…さま…の…もの…です」
・・・喋ろうとはしていないのに
……口がひとりでに動いて…自分の意志とは違う言葉が出てくる。
「そうよ。〈アナタは、私だけのモノ〉」
『ぼくはあなただけのもの』
「ぼくはあなただけのも……あ・・・」
ぱきっ…
僕の中の何かが・・・音を立てて割れた・・・
