ぼんやりお姉さんと狼少年
第37章 Plan - Do
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翌朝ぱかりと目覚めた私はじつに爽快な気分だった。
ありがとう、供牙様。
いつも必要な分だけ、私の背中を押してくれる。
琥牙が不安な時はあんな風に私が傍にいてあげたい。
私の人生にいくつにも連なるPDCAの、それが今の私の最終目標。
供牙様のあの底無しの包容力を、少しでも見習わなくっちゃ。
最後の方、うろ覚えだけど。
気持ちはとても有難いけれど、今回は体を休めている供牙様の力を借りるわけにはいかない。
一つひとつ物事を整理をする。
真実を確かめる。
まず私がやるべき事は。
「──────よし、仕事頑張るぞ!」
そう声に出して意気揚々とベッドを出たのだった。