ぼんやりお姉さんと狼少年
第44章 おねだりは露天風呂で*
気持ちいい。
視線を斜め下に向けると、浸されて揺れる風景の中で、ぱっくりと開かれた私の秘裂に肉の竿が刺さっているのが見てとれた。
そこから目を逸らすよりも、どうしようもなく淫猥な気持ちが湧き上がってくる。
凄く気持ちいい。
ああ、でも。
もっと………………
「……ねえ。 私…して、いい?」
再びみだらな『お願い』をして、自ら動きたい意思を告げる。 普段はリードを取りたがる琥牙だけど、水中なら私の負担も少ないと思ったのだろうか。「少しなら」そう言ってくれた。
だって一旦馴染んでしまうと、スムーズに進み過ぎるお湯のせいか、どこか物足りなかった。
浴槽の縁につかまってから、それを求めるように、そろそろと体を落として、琥牙が私の足からそっと手を離す。
「あうんっ!」
今日はまだ到達してなかった深さに届くと、その耐え難い感覚につい大きな声を上げてしまった。
そしたら、うるさくしたら止めるよ。 などと怒られたので、慎重に進めることにした。
前の方に押し付けるようにして、飲み込んでいく。
ぐぐ、と子宮が押し上げられて、息を吐いて体の力を抜いていく。
「あっはぁあ……ッい……っはァっん、いぃっ……」
そのまま前後に動かすと、膣全体に快楽が染み込むようで、蕩ける嬌声が辺りに響く。
こらえ切れなくって、動きを止めると両方のお尻を押さえ付けて、彼が腰をぐいっと浮かせてきた。
「あん!」
琥牙がそうしたのが制止のためなのか、そうじゃないのかは分からなかった。
ただ自分の中にいっぱいに満ちている硬い杭を軸にして、自ら揺らしていく。 それを止められなかった。