ぼんやりお姉さんと狼少年
第44章 おねだりは露天風呂で*
「あん……ぁあ……いっ…きそ……あっああッあっ」
せり上がってくる、先ほどよりも底深く堕ちていく予感。 それがじわじわと私を侵食し始めている。
「んッ。 ちょ…静かにって…言ってるのに。 そんな激しくして。 やらしんっ……だから」
それに夢中になりかけて、どうやら少し前からストップが掛かっていたらしい、苛々した彼の声にぴたりと中断された。
「んうぐ!」
口を手のひらで塞がれたあとに、ぐんってお腹に手を回して引き寄せて、獣みたいな動作でズンズンズンっ。 ズンズンっ、て連続でぶつけられる。
チカチカと視界がまたたいて、水面がバシャバシャと大きく波打った。
「もーうるさい。 前のマンションのときもそうだったよね。 終わったら続き、部屋でするよ。 ここなの?」
私が擦り付けていた辺りを先端が突いてはごりっとされて、さらに奥へと突き進む。
水の中で摩擦が薄い分、抉られる感覚が体を貫く。
私のアソコ、壊れちゃう。
待って、待って。 ごめんなさい。
そう言いたくっても、話せない。
「んんぅ!ふンんん! ごめ…んんんん!」
しかも中を捏ねるみたいな動きも加わり、のべつくまなしに連れていかれそうになる。
「んんぅ!ンん!ンンンッ!!ッん」
「イっちゃいなよ、ほらっ」
上擦った口調で、そんなどこか辛そうな表情で、しっかり反応してる体で……最後まで私にそうするのはなぜ?
そう思いつつも、強引に、ただピンポイントに責めまくられて、呆気なくそれに巻き込まれるように私はとうとう頭を垂れた。
「ンんふっん──────────……」