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僕達の日常-血流し編-

第1章 〜再会〜

「数多君…。」

怖くなって思わず、数多君の後ろに隠れる。

「郁、こんな奴ら無視して行くぞ」

そう言って、僕の腕を握って店から出ようとする俊樹君。

「ちょっと、待ちなさいよ!!」

「おい、待てよ!」

カップルの彼氏の方が、数多君に掴みかかろうとする。

「数多君!」

「ふッ!」

「ッ!?」

数多君は、カップルの彼氏の顔面に寸止めで目突き(ビルジー)を放つ。

「お前らみたいな質も性格も見た目も、何もかも悪いファンなんか相手もお断りだろうな」

「んだとッ」

「それに」

カップルの彼氏に向けていた手を引っ込め、僕の頭に手をポンッと乗せる数多君。

「俺の大事な親友に危害を加えようすれば、お前の両目を抉り出すぞ」

「なッ…。」

「郁、行くぞ」

「うん…。」

僕の腕を引っ張り、数多君は出口に向かって店を出た。

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