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僕達の日常-血流し編-

第1章 〜再会〜

「ゴメンね…。」

僕が謝ると、夕陽君は真剣な表情になって僕を見つめる。

「引越しの理由と、文通が途絶えた理由ってもしかして、"あの事件"のニュースに関係あるの?」

「えっ…?」

僕は、夕陽君の言葉に固まってしまう。

「実はね
僕と両親、"あの事件"のニュースを見てたんだよ」

「えっと、その…。」

どうしよう…。

誰にも知られたくなかったのに、夕陽君とおじさんとおばさんに知られてたなんて…。

「郁君って今、1人?」

「ううん、友達らと来てるけど今は別のコーナーにいるよ」

そう言うと、夕陽君は少し考え込んで口を開く。

「郁君、明後日会えるかな?」

「会えるけど…。」

「明後日、あの事件のニュースの真相を教えてほしいんだ」

「ッ!」

あの時の出来事を教えて、夕陽君まで僕の事を嫌いになったらどうしよう…。

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