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僕達の日常-血流し編-

第2章 〜打ち明ける過去〜

◇アメニイト日本橋店・2階◇

「僕も両親も、郁君とおばさんとおじさんの事を、ずっと心配してたんだよ!」

「……。」

「真相の内容がどうであれ、僕達は郁君達の味方だから!」

「……。」

少し考え込み、僕は夕陽君の言葉を信じ、覚悟を決めて頷いた。

「わかったよ」

「ありがとう♪
もう一度言うけど、僕達は郁君達の味方だから!」

「夕陽君、ありがとう」

「あはは、それに僕は郁君の事―――――」

そう言いかけた時、夕陽君は途中で口を閉ざす。

「夕陽君?」

「何でもないよ
それじゃあ、また明後日ね~♪」

「うん、夕陽君ばいばい」

夕陽君は、僕に手を振ってエスカレーターで、1階へ降りて行った。

その直後に別々のコーナーから戻って来た真琴君と大輔君と、それぞれ欲しい商品を持ってレジで会計を済まして1階へ下りる。

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