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僕達の日常-血流し編-

第1章 〜再会〜

また、転校は嫌だ…。

数多君は、優しくて良い人だ。

でも、どんな人でも"僕達一家の秘密"を知れば、そばから離れていくに違いない…。

僕とお母さんは、僕が中学の時にワケがあって、転校と引っ越しをした。

幸い、ご近所にも転校先の中学でも恵まれ、お母さんもパート先にも恵まれて現在も、楽しい毎日を過ごしている。

この日々がずっと続いてほしい、それだけが僕とお母さんの願いだ…。

◇アメニイト日本橋店・1階◇

「うわぁ、結構並んでるな」

「20分くらいは、かかりそうかも」

数日後の学校の放課後。

今日は、数多君と日本橋のアメニイトに来ている。

数多君は、暇だからと僕の買い物に付き合うのに、日本橋まで着いて来てくれた。

ちなみに、数多君の従兄とその恋人もここで正社員として働いてるとの事。

今日は、2人は仕事休みみたいだ。

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