え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第5章 勇者光邦
「だって、あなたが早く戻ってこなければ、夜な夜な耳元で腋からエノキが生えるって言霊を唱えると脅すものですから……」
「いいじゃない、生えたら鍋物に使えるわよ」
「人の腋から群生するエノキ食べたいと思いますか?」
「殿方にもよるわね。てか、あなたミノまで金にしたの? それにパンツまで穿いて」
「ジャングルの中でプラプラさせてたら、餌だと思って食い付いてきた物が数種類……」
「もてるわねぇ。で、これが金の剣? 見た目はゴージャスね」
光邦は構えて見せた。
ズシッと重量もあり、刃先は銅の時より輝きをましていた。
「でもさぁ、私、武術の経験ないわよ。格闘技もしたことないし。高校の体育の時間に剣道をちょっとだけやったくらいだから、自信ないわよ」
「でも、力はありますよ」
「無いわよ。私運動オンチで、逆上がりも出来ないのよ。興味持ってサッカー部にはいたけど、興味持ったのは球技じゃなく、先輩の男の人だったし、練習が苦痛で辞めちゃったくらい」
「じゃあ、試してみましょう」とチョットが、外に出る。
「あなた、体がピンク色よ。どうしたの?」
「汗です」
チョットは、周りを見ながら動き回る。
そして一人の筋肉質の男性を呼び寄せた。
「いいじゃない、生えたら鍋物に使えるわよ」
「人の腋から群生するエノキ食べたいと思いますか?」
「殿方にもよるわね。てか、あなたミノまで金にしたの? それにパンツまで穿いて」
「ジャングルの中でプラプラさせてたら、餌だと思って食い付いてきた物が数種類……」
「もてるわねぇ。で、これが金の剣? 見た目はゴージャスね」
光邦は構えて見せた。
ズシッと重量もあり、刃先は銅の時より輝きをましていた。
「でもさぁ、私、武術の経験ないわよ。格闘技もしたことないし。高校の体育の時間に剣道をちょっとだけやったくらいだから、自信ないわよ」
「でも、力はありますよ」
「無いわよ。私運動オンチで、逆上がりも出来ないのよ。興味持ってサッカー部にはいたけど、興味持ったのは球技じゃなく、先輩の男の人だったし、練習が苦痛で辞めちゃったくらい」
「じゃあ、試してみましょう」とチョットが、外に出る。
「あなた、体がピンク色よ。どうしたの?」
「汗です」
チョットは、周りを見ながら動き回る。
そして一人の筋肉質の男性を呼び寄せた。