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え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?

第5章 勇者光邦

ターキーから右前方に進んでいく。

トリセンナシに向かうには、大きな山を一つ越えて、川を渡らなければならない。

「それって、またサバイバルになる?」と光邦は心配そうに言う。

「いや、途中に、この星に生まれながら、国籍をもたない者が店を開いてることがあります」

「それホームレスね。ここにもやっぱりいるんだね」

草原を歩き、野生のブラックメーバ(第3章登場)が獲物を捕らえる瞬間を目撃しながら、山を登る。

光邦は、前日にたっぷり食べて、しっかり寝た分、体調はよく足も軽かった。

「なんか、いいハイキング気分なんだけど。これで戦いがなかったら、もっといいだろうね」

「私もそれを望んでます。しかし、国の存続を背負っているのは国の代表の勇者です。しかも戦争ですので、生きるか死ぬか……です」

「そこが、地球の戦争とは違うのよね。勇者ってのはそうじゃないと思うし、死者や怪我人を少なくさせるって意味でも代表同士の争いでおさめたいのはわかる。でも、国同士が仲良くなれば、そんなことしなくていいわけでしょ。でなければ、死者が三人出ることになるのよね。どこかで捕虜になった若者は、自分の国を愛してたからこそ、四つの国を一つにまとめてみたいなこと言ったんだろうけど、それぞれの国が仲良くやっていけば、それでいいと思うわよ」

話してる間に山を越えた。

「手を抜いたわね」

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